スバル「インプレッサ」の中古が安い理由とは？インプレッサスポーツ中古車購入時の注意点

あなたも気になってはいませんか。

なぜ、スバル「インプレッサ」の中古は安いのか？
中古購入を検討している方や車の買い替えを予定している方にとっては、非常に気になる情報です。

そこで本記事では、インプレッサの中古が安い理由を解説！

インプレッサの中古車に関する情報をエビデンスや実際の所有者レビューから解説していきます！

スバル「インプレッサ」の中古が安い６つの理由

人気自動車メーカーの一つ「スバル」
スバルと聞いたら「インプレッサ」をイメージする人も多いのではないでしょうか。

そんなインプレッサの中古車価格を調べると、10万円を下回る車種もあるようです。

なぜ、インプレッサの中古は安いのでしょうか？
中古車購入を検討している方、インプレッサに乗り換えたい方にとっては気になる情報です。

ここでは、スバル「インプレッサ」の中古が安い６つの理由について深堀解説していきます。

【理由１】本体価格が安いから

まず１つ目の理由が「本体価格が安いから」

もともとスバル車は、新車の価格が安いです。
実際、スバル車の狙いは、欧州のプレミアムカーのような乗り味や質感をリーズナブルな価格で提供することにあるとしています。
（出典：SUBARU「開発ストーリー：スバルグローバルプラットフォーム 篇」）

なので、新車の時点で、比較的リーズナブルな価格設定が行われています。

例えば、新型のエントリーモデルを見ても一目瞭然です。
2リッター水平対向エンジンを搭載した「ST」モデルは、ほぼフル装備で229万9000円～という安さです。

近年では、軽自動車でも200万円を超えるモデルが多く存在しています。
そう考えると、200万円弱で手に入るステーションワゴンは、非常にお得ではないでしょうか。

以上の点から、インプレッサは安い中古車両が多く出回っていると言えます。

【理由２】オタクっぽい車だから

次に２つ目の理由が「オタクっぽい車だから」

スバルインプレッサは、「オタクっぽい車」 というイメージが根強く残っています。
つまり、言い換えれば一般大衆受けする車ではない、ということです。

実際、口コミを見ても、なぜ評判が良くないのかを質問する投稿があるほど。
口コミからわかる通り、インプレッサは根強いファンがいる一方で、新規のユーザーが手を出しにくい車種とも言えます。

また、近年のミニバンやSUVの波に飲まれて、存在感が薄くなっていることも、一因として挙げられるでしょう。

ステーションワゴンタイプの車の存在自体が希少であるため、同じ値段であってもミニバンやSUVを選ぶ顧客が多くなるのは、仕方のないことかもしれません。

以上のような理由から、中古車の販売価格が、同クラスのミニバンやSUVよりも安く設定されていると言えます。

【理由３】水平対向エンジンが壊れやすいから

３つ目の理由が「水平対向エンジンが壊れやすいから」

インプレッサに搭載されている「水平対向エンジン」のイメージが良くないです。
水平対向エンジンは、振動の少ないスポーティな走りを実現するためにスバルが独自に開発した、歴史のあるエンジンです。

しかしこのエンジンは、走りに定評がある一方で、通常の車よりも念入りなメンテナンスをしないと故障しやすい、との口コミがあります。

実際の耐久性は、通常のエンジンと変わらないとの回答者の意見があるものの、耐久性が悪いというイメージを持っている人が多いことも事実です。

また、念入りなメンテナンスが必要ということは、それだけ維持費もかかります。
なので、維持費等のコスト面を考えて、インプレッサを買わないというユーザーも多くいると考えられます。

以上のような点から、中古車の価格も安くなっているといえるでしょう。

【理由４】燃費性能が悪すぎるから

４つ目の理由が「燃費性能が悪すぎるから」

インプレッサは、燃費が良くないとの意見が非常に多いです。
実際、カタログ燃費を見ると、13.6～16.6km/Lとあまり高い数値ではありません。

実燃費となるとさらに低くなるので、燃料費用の負担が多くなる可能性は高いです。

燃費の悪さは、前述した水平対向エンジンの特性でもあります。
具体的な理由は、水平対向エンジンは、左右に幅をとる形状の特性上、ピストンをロングストローク化できないためとされています。
（出典：webCG「スバルの水平対向エンジンの燃費性能について」）

ロングストローク化ができないと、しっかりと燃焼させることができず、燃費が悪くなります。
言い方を変えると、燃費の問題を犠牲にしてまで、走りを追求させたエンジンだとも言えますね。

従って、燃費の悪いインプレッサの需要は少なく、値段が安くなっていると考えられます。

【理由５】ディーラーの数が少ないから

５つ目の理由が「ディーラーの数が少ないから」

ディーラーの店舗数が少ないことも、ユーザーが買い控える要因になっていると考えられます。

ではスバルのディーラー店舗数はどれくらいか？
実際に、日本ソフト販売株式会社のカーディーラーの店舗数ランキングを見てみると、

（出典：日本ソフト販売株式会社「【2023年版】カーディーラーの店舗数ランキング」）

以上のように、スバルは772店舗と、国産メーカーの中で一番少ないことがわかります。

ディーラーの数が少なくなってしまうと、

・スバルの中古車を取り扱う店舗が物理的に少なくなる
・万一、故障などの際に、相談できる場所がない

上記の要因により、実際の購入にまで結びつきにくいと考えられます。

以上のようなことを踏まえて、インプレッサの販売価格も安いのだと言えます。

【理由６】外観デザインがダサいから

そして６つ目の理由が「外観デザインがダサい」

インプレッサの外観デザインがダサいという意見も、多く見られます。

具体的には、
「当たり障りのないデザインがダサい」
「ヘッドライトの形状がダサい」
などの口コミが挙がっています。

また、ステーションワゴンタイプの車は、男女比でみても男性の方が圧倒的に多いです。

実際に、ソニー損保の「全国カーライフ実態調査」で、主に運転している車のボディタイプについてアンケート調査をしたところ、

ステーションワゴンは、男性が『10.2％』、女性が『6.2％』
数字の通り、男女差で約半数近くの開きがあるのがわかりました。

なので、ただでさえ男性の占有率が高い上に、外観デザインが不評だと、買い手が少なることは当然の結果です。

以上のような要因から、インプレッサの価格価値は下がっていると言えます。

インプレッサスポーツの中古車が安い理由

スバルの中でも人気車種として名高い「インプレッサスポーツ」
このインプレッサスポーツの中古車価格を調べても50万円を切る安さとなっています。

なぜ安いのか？
結論からいうと、インプレッサスポーツの中古車が安い理由は、スポーツタイプの特性上、過走行車が多いからです。

つまり、スポーツタイプを購入する人は、走りを楽しむ利用目的の人が多いです。
そのため、しっかり乗り倒してから売却するパターンの車両が、必然的に多くなってしまうわけですね。

過走行車のデメリットは、経年劣化や損傷が激しく、故障もしやすいこと。

故障が多いと、それだけメンテナンス費用がかかり、コストが割高になります。
コストがかかる車両をわざわざ購入する人は、当然ながらあまりいないといえます。

以上のような点から、インプレッサスポーツが安いのは、過走行車である可能性が高いです。
なので、購入する際は、しっかりと走行距離をチェックしておくと良いといえるでしょう。

インプレッサの中古車を購入する際の注意点とは

ここまで、インプレッサの中古が安い理由について解説してきました。

安い理由がわかっても、中古車購入には注意が必要です。
具体的に中古車購入を検討する際には、どんな点に注意すればいいのか？

インプレッサの中古車を購入する際の注意点をまとめます。

【注意１】長距離利用の走行に限定する

まず１つ目の注意点が「長距離利用の走行に限定する」

インプレッサの最大の欠点は、燃費性能の悪さ。
特に街乗りメインなどの短距離走行だと、燃費の悪さが際立ちます。

短距離走行はエンジンに負担がかからないように見えますが、実はその逆で「シビアコンディション」に該当します。

シビアコンディションとは、走行距離が多い車や未舗装路を走行するなど厳しい使われ方のことをいいます。

出典: SUBARU「シビアコンディションについて教えてください。」

その理由として、街乗りのようなストップ&ゴー走行は、ブレーキやエンジンルーム内の熱が抜けにくいため、逆に負担増となるから。

負担が大きくなると、その分燃費も悪くなります。
なので、できるだけ街乗りメインの利用目的は避けて、高速などの勾配が少ない路面での長距離走行を心掛けることが対策になります。

インプレッサはたとえば、長距離の通勤目的や、家族で遠出するレジャー目的などで、利用するのに適したモデルだと言えるでしょう。

【注意２】メンテナンスを念入りに行う

次に２つ目の注意点が「メンテナンスを念入りに行う」

インプレッサの水平対向エンジンは、壊れやすいと言われています。
また、街乗りメインなどで短距離走行が多くなっても、エンジンの負担は避けられません。

なので、できるだけエンジンの負担を減らすために、日頃からのメンテナンスを欠かさないことが大事だといえます。

たとえば、エンジンオイルの交換時期は約6か月～1年、または約5,000～1万kmが目安です。
しかし、「シビアコンディション」の場合は、その1/2の早さで行うように、とスバルの公式ページにも記載されています。

また、スポーツタイプであれば、スポーツカー専用のエンジンオイルも販売されています。

以上のような点に注意すれば、エンジンの負担を軽減することができるといえます。

【注意３】ディーラー以外の整備工場を探す

そして３つ目の注意点が「ディーラー以外の整備工場を探す 」

スバルのディーラーは776店舗と全国的にも少ないので、いざとなった時に見てもらえるとは限りません。
なので、万一のために、スバル車の対応ができる民間の整備工場を、近所に見つけておくことが大事だといえます。

ただし口コミによると、スバル車はお断りという整備工場も多いようです。

スバル車の対応ができる整備工場の目安として、スバル車を取り扱う「業販店」を探すと良いでしょう。
業販店とは正規販売店（ディーラー）と異なるものの、契約を結んだメーカー車の点検や車両の購入ができる店舗を言います。

店舗にメーカーの看板がある整備工場は、業販店である可能性が高いです。
なので、近くにディーラーがない地域でも、スバル対応の業販店を探してみることをおすすめします。

【狙い目】中古インプレッサを選ぶうえでおすすめの年式

では具体的に、中古車購入に狙い目な年式はあるのでしょうか？

中古インプレッサを選ぶうえでおすすめの年式をご紹介します！

【おすすめ１】5代目モデルの2017年式

まず１つ目の特徴が「5代目モデルの2017年式」

2023年4月20日に6代目が登場したことにより、先代の5代目が全体的に価格が落ちています。

先代の5代目は、インプレッサスポーツとしては、2代目になります。

5代目は2016年10月に登場したモデルで、新世代プラットフォームである「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を初搭載。
また、先進安全機能として「アイサイト（Ver.2）」を搭載しており、装備も充実しています。

中古車サイトの分布表を見ると、5代目前期型である2017年式が、取り扱い台数は多く、150万円以下のモデルが多くあります。

また、マイナビニュースの記事でも、5代目の前期型は、走行距離3万km台までのものが安く手に入るから狙い目、だとしています。

【おすすめ２】5代目モデルの2020年式

次に２つ目の特徴が「5代目モデルの2020年式」

より最新型に近いもので、なおかつ比較的安く手に入れたければ、5代目の後期型である2020年式のものが、お得です。

スバル車のモデルは、「年次改良」を頻繁に行うことで知られています。
なので、先代モデルであっても、改良が重ねられたモデルになるため、性能や安全装備が大幅にバージョンアップされています。

たとえば、インプレッサは、2019年10月10日に大幅な改良がなされており、運転アシスト機能や乗り心地の良さが改善されています。
（出典：SUBARU「「インプレッサ」大幅改良モデルを発表」）

狙い目は、パワートレインが1.6Lのモデルだと言えるでしょう。
2.0L型は総額200万円以上になるモデルもあるので、安く手に入れたい場合は、1.6Lがおすすめとなります。

【おすすめ３】3代目モデルの2012年式

そして３つ目の特徴が「3代目モデルの2012年式」

とにかくハイパフォーマンスな性能のものを、安く手に入れたいのであれば、3代目モデルのインプレッサWRX STIがおすすめです。

インプレッサWRX STIは、FIA 世界ラリー選手権（WRC）でも輝かしい成績を残した、 最高性能のモデルです。

3代目以前のモデルも、いまだに根強い人気があるものの、すでに販売台数も少なく希少な存在になっています。
ですが、2007年～2014年の生産された3代目のうち、2012年のモデルは、中古価格相場をみても比較的販売台数が多く、安く手に入れる可能性は高いです。

ベストカーの記事によると、5ドアハッチバックの中古車の価格帯が、約65万～約428万円で、中でも、AT車が低価格で出回っているようです。

一方、4ドアセダンの平均価格は、約218万から約222万円なので、比較的高額になってしまいます。
従って、狙い目はインプレッサ5ドアハッチバックのAT車であると言えるでしょう。

【お得】インプレッサの中古車をさらに安く購入する方法

インプレッサの中古車をさらに安く購入する方法があります！

それは「市場には出回っていない中古車を探す方法」です。

実は、全国の中古車情報のうち、ネットで見れる情報は、全体のわずか30％。

その残り70％は「非公開車両」なんです。
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【Q＆A】中古車インプレッサの安さに関するよくある質問

最後に中古車インプレッサの安さに関するよくある質問をまとめます。

【質問１】インプレッサスポーツのイメージはダサい？

ダサいかどうかは、その人の主観によるものが大きいです。
なので、一概にダサいとは言い切れません。

ただ、ある車記事のアンケートによると、インプレッサのデザインは好意的な意見が多いようです。

実際の結果がこちら。
「とても良い」が『34.8％』、「まあまあ良い」が『26.1％』

6割以上の回答者が評価している結果が出ています。
従って、ダサいと思っている人ばかりではないことは事実です。

【質問２】インプレッサスポーツは何年乗れる？寿命を教えて！

車雑誌の記事によると、最近の車は製造品質が向上しているので、「15万km程度なら楽々」と乗れるとの意見があります。

15万kmといえば、年数にすると15年程度。
一般車であれば、上記年数が妥当かもしれませんが、スポーツタイプに関しては、ハードに利用する人が多いはずです。

なので、走行距離10万kmあるいは利用年数10年程度が妥当かと言えます。
ただし、念入りなメンテナンスや点検を怠らなければ、もっと長く乗ることは可能でしょう。

【質問３】インプレッサの中で最も安いモデルを教えて！

6代目は「ST」モデルがエントリーグレードで、最安の229万円～となります。
5代目は「G4 1.6i-Lアイサイト」2WDモデルが最安で、192万円～です。
4代目は「G4 1.6-i」4WD MTモデルが最安で、169万円～です。
3代目は「15S」2WD MTモデルが最安で、146万円～です。

2代目以前は、市場に出回っている数が少なく、価格も高いものが多いです。
なので、インプレッサをお得に手に入れるには、3代目以降が無難ではないでしょうか。

まとめ：インプレッサの中古が安い理由と中古車購入時の注意点

インプレッサの中古が安い理由と中古車購入時の注意点をまとめてきました。

改めて、インプレッサの中古が安い理由をまとめると、

インプレッサの中古が安い理由があるのは、事実です。
特に、熱狂的なファンは多いが一般受けしないモデル、という印象を受けました。

主な要因としては、スポーツタイプやステーションワゴンという車種は、利用目的が限られているため、敬遠されるのではないでしょうか。

とはいえ、エンジン性能は素晴らしいので、走りを楽しみたい人にはぴったりのモデルだといえます。

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